日本海側積丹町の幌武意沖で11日、マイカが大漁となった。曇り、風は弱く、波1・5メートルの条件の下、大型サイズも交え300匹超を釣る人もいるなど絶好調だった。

 午後5時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に12人が乗船、40分ほどの沖に向かった。6~7号オッパイ針、スッテ針仕掛け、14センチ魚型針。水深450~550メートル。

 明るいうちはタナ40~50メートルでたまに数匹が上がる程度だった。日が暮れて集魚灯を灯した頃から同じタナでも複数の人に釣れ始めたものの、まだ群れは薄かった。

 午後9時を回るとタナ30メートル前後で釣れ、次第にタナ20メートル前後でも活発に釣れだした。この頃になると、お馴染みのマイカが吹きかけるスミと海水が飛び交う光景が見られた。

 当初はイカ箱に40匹が収まるサイズだったが、それが30匹、25匹と良型になっていき、手応え十分の20匹になる程大型も交じった。仕掛けによって釣果に差があり、6号オッパイやスッテ針の人には数が付き、7号オッパイには大型が多かった。群れに合わせて使い分けると効果的だった。

 この時期のマイカ釣りは人気があり、平日ながら旭川市や釧路市などからの参加もあり、定員いっぱいになった。翌12日午前1時の沖上がりまで18~27センチが1人100~300匹と満足いくもので、それぞれがイカ箱やクーラーに収めていた。長内船長は「この調子は今後も続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】