本格化まであと1歩-東伊豆イサキが目覚めた。大きなことで知られる熱海~伊東のイサキを釣りに行こう! 6月8日(土)、熱海「喜久丸」(松本早人船長)を本部に伊東「妙法丸」(太田勝久船長)との合同イサキ釣り大会が開催される。毎年、大会参加し、常に優勝を狙う俳優哀川翔(57)が、やや早めではあったが、初島周辺に繰り出した。

結果からいうと6匹。イサキ、6匹だった。けっこう、満足していますね。

みなさん、もしかして、イサキのことなめてませんか? 東伊豆のイサキ、なかなか手ごわいし、かなりジャンボなんだ。30センチを軽く超えて、40センチに迫るデカいサイズが主流なんだよ。

今回はオレを含めて9人。最初のころはみんなレンタルザオだったけど、いまやマイロッドを持つようになった。釣りが楽しくなってきたんだろうな。海に行って、船に乗って、貸しザオを出して、魚のアタリがあって、船内に取り込む。それなりに釣れるのだろうが、自分の釣り道具だと、釣れた喜びはまた格別なんだよ。

もし、釣り道具をそろえたいなら、最初は値段の高いものではなくていい。だって、もしかしたら、釣りを飽きちゃうかもしれないだろ。だから、サオとリールがセットになってるものがあるから、そこからスタートしてみようか。ん、オレか? そりゃ、いいサオを使ってるよ。気の合う道具を使いたいから、サオ選びは妥協しないもん。そこまでいきたいなら、まずは釣りを好きになってくれ。

ちょっと脱線しちまったな。釣りはさ、魚を釣ることが目的だけど、それ以外にも楽しいことがいっぱいあるんだぜ。この熱海、港から離れて、初島の周辺で釣り糸を垂れる。そのときに港の方を見てほしい。山の肌にそれはそれは、びっちりと建物がへばりついている。人間の技はスゴいよな。どうやって建てるんだろう、って思えるほど熱海は、いろいろな高さに建造物がある。沖から眺めていると、スゴいなぁと思ってしまう。サオ先ばかりではなく、遠くも見てみようか。船から見える景色は日常と違うから楽しいぜ。

はは、また脱線したな。そうそう、イサキ釣りだ。この日、序盤戦はイサキに縁がなかったのか、ピクリともサオ先は動かない。周囲の8人にはちょいちょいアタリがあるのに…何かがおかしい。

原因が分かった。リールに巻いた道糸だった。PEという伸びの少ない素材の糸で、船長の指示するタナ(魚の回遊層)などは、この道糸で測定する。10メートルごとに色が変わり、1メートルごとに印がある。糸を見ていれば正確にタナを取ることができるんだ。

道糸が感覚的に短いと思っていたら、5メートル短かった。まぎらわしいので、中途半端な5メートルを切った。その直後だ。鋭くサオ先が震えた。イサキのアタリだ。取り込むと37センチ。デカい。

その後、5匹連続でヒットして6匹だった。みなさん、船長は海面からの深さでタナを指示することがある。リールに巻いた道糸は色の識別ができるように各色のスタートに合わせるようにしようか。

松本船長に聞くと「まだ、潮温が安定していないようだけど、本格的にイサキのやる気スイッチが入るのは、もうすぐだと思いますよ。魚探(魚群探知機)の反応はまっ赤だからね」とのことだ。

6月8日は伊東と合同のイサキ大会がある。もちろん、オレも参加するし、やるからには優勝を狙っていく。みんな、熱海で待ってるぜ。【寺沢卓】

▼船 熱海「喜久丸」【電話】090・5456・8449。イサキ乗合船は午前5時集合(6月1日からは同4時30分)で、コマセ&氷付き1万1000円。午後便は正午集合。伊東「妙法丸」【電話】070・5010・7368。イサキのほかに半夜アカイカ(午後3時30分集合)、午前ヒラメも。詳細は要確認。

▼東伊豆イサキ合同大会 6月8日(土)予定。喜久丸、妙法丸で受け付け中。