悪天候で開催が延期されていた「第18回サンラインカップ磯/三重紀東梶賀決勝大会」(主催・サンライン、後援・日刊スポーツほか、協賛・榎本渡船=日刊銀鱗倶楽部加盟店)が16日、三重・尾鷲市梶賀の磯で行われた。昨年11月から6月までの予選を勝ち抜いた56人が参加し、グレ30センチ以上の1匹長寸を競った。

優勝したのは42・3センチを仕留めた中尾洋平さん(瀬戸市)。初の決勝大会出場で念願の優勝トロフィーを手にした。渡礁した磯は長バエ。「水温が高いのでグレが浮いているだろうと思った」。この読みが的中した。

固定のウキ仕掛け(ウキ下2ヒロ)で竿3本沖を狙うと、潮がゆっくり動きだした午前7時ごろ、ウキがジワーッと海中へ入った。ラインを張って待ち、竿先に反応が出たところで合わせを入れ42・3センチを釣り上げた。グレはこの1匹のみ。潮の動き出しを見事にとらえた。

中尾さんは梶賀に通い始めて7年目。「なかなか予選通過ができず初めて決勝に出場して、しかも優勝なんて夢のようです。表彰台の頂上に立ったときは、うれしさより緊張感のほうがすごかったです」と話す。

優勝の賞金(20万円)は「いつも魚釣りに行かせてくれる嫁さんに全額プレゼントします。来年も予選を突破し、まだ釣ったことのない50センチ超のグレを仕留めて優勝したいです」。梶賀の大型グレに夢を膨らませ、連覇へ向け、意気込みを語った。

◆中尾洋平(なかお・ようへい)1981年12月23日生まれ。瀬戸市在住。グレ釣り歴7年。ホームは梶賀の磯。