ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。
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(1)カロリー制限食(2)地中海食(3)糖質制限のロカボ食の中で、最も減量効果があったのはロカボだった、というイスラエルの研究を報告しました。
皆さん驚くのは、糖質制限では「おなかがすいたら、トリの唐揚げを食べなさい」と指導されていたのに、やせたことでしょう。それは脂質とタンパク質がエネルギーを燃やすからです。
ただ、トリの唐揚げを食べても大丈夫なのか? 食べる脂を控えないと、総コレステロール、中性脂肪、悪玉コレステロールなど血液中の脂質が増えてしまうのではないか。いわゆる血液ドロドロ状態になり、動脈硬化が進行してしまう、とみんな思っていました。
ところが、ふたを開けてみると、血液中の中性脂肪を一番下げたのも(3)ロカボでした。その次は(2)地中海食でした。脂もカロリーも控えた(1)グループは、中性脂肪を下げる効果は何もありませんでした。
動脈硬化を予防する因子を持つ善玉コレステロールを一番増やしたのも、ロカボでした。総コレステロール、悪玉コレステロールについては、3つのグループに差はありませんでした。
糖尿病の指標にHbA1cがあります。この改善の割合はロカボが、他グループの2倍もありました。
「おなかがすいたらしっかり食べていいですよ。ただ、糖質だけは控えてください」。それだけのロカボが、体重を減らし、血液中の脂質を改善し、血糖値も良くしました。
これは衝撃的なデータです。世界各国で同じような研究が行われ、その結果、出てくるデータすべて低糖質が低カロリー食に勝りました。
◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。

