ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。

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 なぜ糖質制限食のロカボが必要なのか。

 メタボリック・ドミノというイラストがあります。生活習慣が乱れると、体重が増えてメタボになります。メタボになると、高血圧、高血糖、高脂血症などが次々に現れます。現在、日本には高血圧が4000万人、血糖異常が2050万人、脂質異常が1400万人もいます。

 40歳以上の男性の2人に1人はメタボか、その予備軍と言われています。健康診断でメタボの可能性を指摘されても「オレ、チョイ悪って言われちゃったよ」程度の反応で、生活習慣をあまり変えようとしません。

 この段階ではあまり自覚症状がなくても、メタボが元になって糖尿病など先のドミノはどんどん倒れ、心臓病・認知症・脳卒中・透析・失明などが待っています。

 糖尿病になると、がんにかかる率も2倍くらいになります。ドミノの下流には間違いなく「がん」があります。

 いま、日本人の死因の1番はがん、2番が心臓病、3番が肺炎、4番が脳卒中です。肺炎は脳卒中による誤嚥(ごえん)が主なので、1番から4番までがドミノ倒しの中に入っています。日本人が健康的に幸せに生きていくためには、ドミノ倒しをどこかで止めなければいけません。

 どうやって食い止めるか。生活習慣を見直し、メタボにストップをかけることが重要です。体重を減らす効果があるのは、糖質を減らすロカボです。

 ◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。