日本アンガーマネジメント協会では毎年6月に「怒られたい著名人」を発表しています。10~60代の1000人を対象にしたアンケートで、今年は<1>マツコ・デラックスさん<2>松岡修造さん<3>タモリさん<4>北野武さん<5>天海祐希さんでした。マツコさんは260票を集め、松岡さんの2倍以上。3年連続1位です。

 「怒られたい人」、怒っても嫌われない人には3つの条件があります。ひとつは素直であることです。逆は計算高い人で、ここで威圧しておこうとか、ここは自分の立場に都合のいいポジショントークをしておこうといった計算から怒る人は嫌われます。

 次はルールが明確であることです。いつでもどこでも誰に対しても同じように怒るということです。多くの人は、この人ならまあ許す、でもこいつがやったら許さないとか、人によって基準を変えてしまいがちです。虫の居所かげんなのか、あるときは怒るけれども、あるときは怒らないということもしてしまいがちです。

 3つめは人のために怒れているかどうかです。保身のため、怒る人は嫌われます。

 マツコさんは3つの条件に当てはまりそうです。アンケートの回答理由をみても「論理的に説明してくれそう」「的確な理由で叱ってくれそう」など、筋が通った怒りをしてくれそうという意見が並びました。

 松岡さんについては「ネガティブに怒られることはないと思うから」、タモリさんについては「自分のために言ってくれていると感じるところがある」という声が上がりました。怒るときは、素直に、明確に、人のために! です。