前回、自分がどんな「~すべき」を持っているか、「べきログ」をつけてみましょうという話をしました。怒りの感情は、出来事との遭遇があって、それを意味づけしたときに湧き上がってきます。意味づけをするのは、「べき」に象徴される「コアビリーフ」です。

 「べきログ」をつけ、自分にどんな「べき」があって、どんなことに腹を立てやすいか分かったら、見直し作業をしてほしいと思います。そのときの方法が3コラムテクニックです。コラムは箱です。3つの箱を使って「コアビリーフ」に向き合います。

 1つ目の箱に入れるのは腹が立った出来事です。例えば「同僚がミスしたせいで残業になった。なのにわびもしない」などです。2つ目の箱に入れるのは、イライラのもとになった「コアビリーフ」です。「そもそも仕事でミスすべきでない」「迷惑をかけたなら平身低頭わびるべき」などでしょうか。

 3つ目の箱で、どうしたらより建設的な結果になったかを考えます。「ミスは誰にでもある」でもいいですし、「パニくって、わびるどころじゃなかったのかもしれない」でも、いいと思います。そのとき、出来事をどう解釈していたら、自分にとっても周りにとっても、建設的な結果になったかを考えて箱に入れます。

 3コラムを続けていくと、周囲の人との関係を無駄に悪くしない考え方ができるようになります。思い直すことができるようになり、イラッとすることが減ります。自分の考え方のクセを見つけ、「コアビリーフ」を見直すため、3コラムテクニックを試してみて下さい。