北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟氏が、「ウィズコロナ時代」のロカボ(緩やかな糖質制限)について解説します。ロカボの語源は「Low(低い) Carbohydrate(炭水化物などの糖質)」。新型コロナウイルスとの共生で新しい生活様式が求められる中、食事に気を付けながら、毎日楽しく食べて健康になりましょうと、勧めています。

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牛乳は100CC当たりの糖質量が大体5グラムです。水代わりにごくごく飲むのではなく、1日コップ1杯(200CC)なら、1食当たりの糖質が20~40グラムのロカボ(ゆるやかな糖質制限)でも全く問題ありません。

チーズは100グラム当たりの糖質が1~2グラム程度で牛乳よりずっと落ちます。6Pチーズは1個18グラムで1個当たり0・2グラムです。糖質がほとんどなく、タンパク質が豊富。おやつや夜食にお勧めです。バターも100グラムで糖質0・5グラム。日本の研究では脳卒中の発症リスクを低くする飽和脂肪酸の代表格ですから、どんどん料理に使って欲しいと思います。他に生クリームも100グラム中2・7グラムです。

乳製品で唯一、問題なのはヨーグルトです。本来であれば、100グラム中の糖質は5グラム程度で牛乳と変わらないのですが、加糖されている商品が多いのです。特に飲むヨーグルトはまず間違いなく加糖されています。「プレーン」と表示していながら、その意味合いは果物が入っていないだけという商品もあります。

各商品をチェックすると、全脂無糖の本来のプレーンヨーグルトは100グラム当たり5・3グラムです。フルーツミックスになると、砂糖、りんご果肉、果汁などが加わり、180グラムで22・2グラムにはね上がります。飲むヨーグルトはプレーンでもブドウ糖果糖液糖、砂糖が入っていて100CC当たり12・5グラムです。

ヨーグルトはいかにも体に良さそうです。健康のため、年齢やストレスで減る腸内の善玉菌を増やすためと言って、デザート代わりにヨーグルトを買い求める方は多いのではないかと思います。でもロカボでは、おやつとして認めている糖質は10グラムまで。加糖されているヨーグルトはリミットオーバーです。