口臭を自覚している、あるいは他人から指摘されたことがあるという方は、真っ先に口の環境を見直しましょう。歯や歯ぐき、舌やほおの内側など、口腔(こうくう)は非常に入り組んだ構造をしています。歯磨きは毎日しているのに口臭が消えないという人は、汚れがしっかり取り除けていない可能性が高いのです。

口の中に食さ(食べかす)やプラーク(歯垢=しこう)、剥離した上皮といったタンパク質が多いと、口腔細菌の数が増えます。菌が唾液中に浮遊することで口の中全体に広がり、あちこちから口臭が発生してしまう要因になります。デンタルフロスや歯間ブラシを使って隙間をきれいにする、角度を工夫して隅々まで歯ブラシを当てる、剥がれた汚れが外に出るようにしっかりゆすぐ、の3本柱は押さえておきましょう。

取り外し式の義歯(入れ歯)を使用している方はさらに注意が必要です。汚れが付きやすい樹脂(プラスチック)でできている点が義歯の特徴ですから、専用のケアで対策していきます。外したらまずは義歯ブラシで擦って洗います。この際に泡状の洗浄剤も併用すると効果的です。歯ブラシと歯磨剤のような組み合わせと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。ゴシゴシ洗いが終わった後には、つけ置きタイプの洗浄剤に沈めます。義歯の内部に入り込みやすいカンジダ菌(カビの一種)に効く成分や、タンパク汚れや着色を分解する酵素など、さまざまな効能が含まれています。

歯にかぶせ物や詰め物が入っている場合、その適合が悪ければ隙間にたまった汚れが悪臭の原因になります。歯周病や虫歯の放置は、言わずもがなNGです。いずれにせよ、歯科医院での定期的なデンタルチェックは欠かさないようにしてください。