肝臓を守るための「生活習慣の改善」。「食事」「運動」を取りあげましたので、今回は「アルコール」との上手な付き合い方を取りあげます。

アルコールで言われているのは、男性は1日30グラムを毎日摂取し続けていると、5年で肝臓を悪くし「アルコール性脂肪肝炎」に。つまり、「慢性肝炎」の状態になります。これが女性では、1日20グラムを5年です。アルコールの30グラムは日本酒に換算すると3合です。

お酒に対しての対応で普段から行うべきことは、「日々減酒できるか」「休肝日を作ってトータルの量として減酒できるか」、そして、「それをプランニングできるか」だと思います。ただし、「1日5合飲んで、1週間に休肝日を2日作っています」という人はダメです。1週間のアルコール量は250グラムで、1日30グラムの危険域をさらに超えています。

お酒の量を減らす、休肝日を作るには、プランニングをどう作るか、です。「1日どんなことがあっても2合まで。それ以上は絶対飲まない」。「もし2合以上飲んでしまった場合は、翌日は禁酒にする」。さらに、「休肝日は週2日にする」。「それをきちっと守れたなら、おいしいお酒を1合だけ自分にプレゼントする」。このようにいろいろ考えて実践すべきでしょう。さもないと、アルコール性脂肪肝炎、肝臓がんどころか「食道がん」「膵臓(すいぞう)がん」「口腔がん」「咽頭がん」「喉頭がん」などのリスクもでてきます。

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドは水と二酸化炭素に分解されて排出されます。このアセトアルデヒドこそ恐怖の「発がん物質」。日本人にはアセトアルデヒドを分解できるタイプが約50%、分解力の弱いタイプが50%。この弱いタイプにはお酒が飲めないタイプが10%、顔は赤くなるが飲めるタイプが40%です。この弱いタイプの人は、「2合までを厳守し、休肝日は週に2日を厳守すべき」です。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)