洗口液(マウスウォッシュ)と間違えて使う人がとても多い液体歯みがき(液状の歯みがき剤)ですが、実は日本特有のオーラルケア製品です。薬機法上では歯みがき剤(医薬部外品または化粧品)に分類され、ペースト状歯みがき剤の液体版と考えてください。
口に含んですみずみまでいきわたらせ、歯ブラシ等を使ってブラッシングします。ペースト状は一カ所にとどまりやすかったり、粘度によっては口中にまんべんなく広がるまでに一定の時間がかかります。これに比較すると、液状は拡散時間が短い点が特徴です。
戦後から高度経済成長期に、わが国では歯みがき習慣が普及しました。主流は一般的な練歯みがき(ペースト状の歯みがき剤)でしたが、口臭予防やさっぱり感を求める消費者のニーズも高まり、液状タイプの開発が進んだといわれています。現在では通常の歯みがき剤同様、虫歯や歯周病に有効な薬用成分を配合した製品も続々と登場しています。子どもから大人まで全世代で使えますが、特に口の中が乾燥気味でむせやすい高齢者や、歯にワイヤがついている矯正中の方などにも相性が良いです。
洗口液と液体歯みがきを消費者が間違えやすい最大の理由は、似たようなボトルに入っているからなのですが、そもそもプラーク(歯垢=しこう)は擦らなければ落ちません。このため、ブラッシング前提で作られている液体歯みがきの方が「歯を白くする」「歯周病をやっつける」といった効能を表記できるのです。
同じ見た目の製品を比較し、メリットが沢山並んでいる方をお得に感じるのは自然なこと。ゆすぐだけで歯がピカピカになるという思い込みのまま、液体歯みがきを無駄に使い続けている方は少なくありません。目的と使用方法を1度見直してみてください。液体歯みがきには研磨剤が含まれないので、ステイン(着色汚れ)対策には練歯みがきとの併用が安心です。

