そもそも「糖質」はタンパク質や脂肪に比べると血糖値を上昇させやすく、高血糖の人にとってヤリ玉にあがる栄養素の筆頭株だ。「糖質マップ」が毎日の食事での糖質摂取の目安として役に立つというわけだが開発した大正製薬・プロダクトマネジメント部の長沢由香さんはこう話す。

「ふだんの食事に“気づき”が得られるのではないか、また生活のモチベーションの改善につながるのではといった期待も込めております」。

だれもが目に見える形で訴える、あるいは自分でマップを作ってみる、こういった行動にはたらきかけることで食行動が変化していくとみる。

「糖尿病がある人は“脂肪肝”が合併しやすいといわれています。脂肪肝では肝機能が低下してアルコールについても気になってくるでしょうし、腎臓、血圧といったところでは塩分にも気を付けたいところ。それらの要素も取り入れていきたいですね」(長沢さん)。

ほかにも同社がユーチューブで発信している動画も好評で、今後の展開も期待したい。さて、続いては糖尿病の治療の現場で起きていることに目を向けよう。昨今、医療の世界でもデジタル化が進んでいるのは言うまでもないが、昨年11月、血糖値を測る新しいデバイスとして登場した「持続グルコース測定(CGM)」に関する外資系企業による説明会が開かれた。そこでは進化した糖尿病治療の新たな戦略が明らかとなった。