医師も患者もリアルに血糖値の変動を目の当たりにできる「CGM(持続グルコース測定)」。臨床の場で効果のほどはどうなのだろうか。「下北沢病院」糖尿病センターの富田益臣センター長はこう話す。
「CGMを装着して食事をし、その後スマホをかざして測定することで患者さんはご自身の血糖値の上り具合がひと目でわかります。まず。私たちは皆さんに対して『いつものように好きなものを食べてみてください』とお話します。するとすぐに『これを食べたら血糖値が上がらなかった』とか『これを食べたら意外に上がった』いった気づきを話してくれるようになりました」。
その結果をもとに、「これからどうするか」を患者に問いかけることである変化が起きる。
「『血糖値が上がらないような食べ方をしてきましょう』と、患者さんと一緒になって治療を進めることができるのです。これはとても興味深いことで、患者さんがご自身で血糖値が上がる原因に気づくことから、それを後押しすることがよい治療につながるわけです」と、富田センター長が続ける。
治療にCGMを導入することで、従来の血糖値測定に比べて患者の負担はより軽くなり、キメの細かな病状の把握が可能になった。病院ではさらに効果を高めるため、CGMに加えて患者が自分の食事を記録したものや写真を撮って医師や管理栄養士による栄養指導・相談に活用しているという。

