肺がんの治療は確実に進化を遂げています。しかし、その治療はどこの病院でも受けられるわけではありません。体調が悪くて病院で診察を受けたり、検査を受けたりしたときに、担当医から「肺がんの疑いがあります」と言われた場合、あなたはどこの病院を選択しますか?--病院選びも重要です。私が勧める病院の選び方のポイントを3つ紹介します。
<1>肺がんの症例数がきちっとある 肺がんの症例数で、しっかり治療経験のある病院であることがわかります。肺がんは手術のみならず、薬物治療、放射線療法を合わせて年間100例以上行っている病院が良いと思います。
<2>診療科が連携している 「呼吸器外科」「呼吸器内科」「放射線科」「腫瘍(しゅよう)内科」が連携していることが重要。今日の肺がんの治療は“集学的治療”になっています。手術に加えて薬物治療、放射線療法。手術以外の薬物治療と放射線療法で行うケースもあります。ただ、薬物治療も薬に抵抗性が出てくることもあり、その場合は、患者さんの状態を診ながら良いタイミングで手術をしたりします。これが、複数の診療科が連携しての集学的治療です。チームワークでベストな治療を提案する時代です。
<3>ロボット手術は手術数 肺がんのロボット手術の年間手術数は発表されています。ロボット手術症例が多いとより良いロボット手術が行えている、ということです。最初から症例数を知って呼吸器外科を受診する患者さんもいますが、多くは、呼吸器内科からの紹介です。同病院の呼吸器内科から呼吸器外科をスムーズに紹介する病院は、集学的治療ができているということです。(医学ジャーナリスト 松井宏夫)

