<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク6-4日本ハム>◇14日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンクが逆転勝ちでCSファイナル初戦を取った。「ピンチはチャンス」であり「チャンスはピンチ」の試合だった。

先発マウンドに上がったモイネロが予想外の乱調。2回にあっさり同点とされると続く3回には1死満塁から犠飛と押し出しで2失点。あっさり勝ち越しを許した。ピンチを救ったのは2番手でマウンドに上がった新人鈴木豪の好投。3回2死満塁の窮地で登板し、日本ハム山県を遊ゴロ。続く4回も3人でピシャリと切ってチームに「流れ」を運んだ。4回は敵失もあって一挙5得点。モイネロの乱調につけ込めなかった新庄ハムは自滅的な大量失点を犯してしまった。チャンスとピンチは表裏一体。ただ、ピンチを食い止め、チャンスをものにする一投一打、ワンプレーには「キーマン」が必ず存在する。ホークスは窮地を断った鈴木豪の投球であり、2回、1失点で止めたショート庄子の守備も光った。

「頭(初戦)を取ってよかったね。勝負というのは負けちゃダメなんだ。アドバンテージが3つだろうが、4つだろうが、勝たないといけないんだ。特に最初の試合はね」。逆転勝ちに王会長の語気も自然と強まった。

シーズンの対戦成績は18勝5敗(2分け)と大きく勝ち越した新庄ハムとの最終決戦。過去の数字は短期決戦では有効なデータとも言い切れない。小久保監督もシーズン中のタクトならエース左腕モイネロの早期降板はなかったかもしれない。CSクライマックス開戦を控えた13日、小久保監督はキッパリと言った。「動く後悔より、動かない後悔の方が大きいと思っている」。見事に選手たちが「必勝」の答えを導いてくれた。【佐竹英治】