現役引退したマリナーズのイチロー外野手(45)の最後の試合となった21日の開幕第2戦アスレチックス戦(東京ドーム)の、日本テレビ生放送(午後7時~8時54分)の平均視聴率が12・6%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。

瞬間視聴率の最高は午後8時50分の16・7%で、7回無死二塁、イチローが第3打席で、ソリアの変化球の前に見逃し三振に倒れた場面だった。

20日の開幕戦の平均視聴率は8・3%だったため、4ポイント以上、数字を伸ばした。

また、午後11時から試合終了直後のイチローの様子を中継した「news zero」は10・9%と、こちらも2ケタをマーク。20日の7・8%から伸ばした。

同番組では、午後11時過ぎの試合終了直後、イチローが笑顔でチームメートを迎える場面を生中継。その後、グラウンドを一周する場面や、引退会見冒頭の様子も伝えるなど、ほぼイチロー一色の回となった。

有働由美子アナ(48)は、イチローがグラウンドでファンにあいさつする場面が中継されると「ずっとイチロー選手のことは、イチローさんとかじゃなくて、『イチロー選手』とず~っと呼び続けるだろうと思って取材してきましたので、今この瞬間もいとおしい。20代のころからインタビューすると、『50くらいまでやれると思います』とおっしゃってたので」と感慨深げに語った。

ただ、引退会見の中継に入ると、イチローが「こんなにいるの? ビックリするわ~。いや、この遅い時間にお集まり頂いて、ありがとうございます。今日のゲームを最後に、日本で9年、アメリカで19年目に突入したところだったんですけど、現役生活に終止符を打ち…」と話した途中、冒頭約1分のところで放送終了となった。

また地上波の試合中継は午後8時54分で終了し、8回の最終打席や交代シーンの生中継はできず。系列のBS日テレでは試合全体と会見を生中継する異例の対応を取ったが、地上波では運に恵まれなかった部分もあった。