MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は20日、審判員のエリック・クーパー氏が亡くなったと発表した。7日のア・リーグ地区シリーズ第3戦、ツインズ対ヤンキース戦で塁審を務めていたが、これが最後の仕事となった。52歳だった。

クーパー氏は先週膝の手術を受け、アイオワ州にある実家で回復に努めていたが、血栓症を発症していた。19日には審判員仲間に、自身の回復状況について話をしていたという。

クーパー氏は1996年に代役として初めてマイナーリーグの審判を担当。99年からはメジャーリーグの審判員として仕事をこなしていた。マーク・バーリー氏と野茂英雄氏がノーヒットノーランを達成した際に球審を務め、カル・リプケン氏の現役最後の試合でも球審をこなした。2005年のオールスターゲームやワールド・ベースボール・クラシック、14年のワールドシリーズなどでも審判員を務めた。

マンフレッド氏は声明で「MLBにとって非常に悲しい日となった。クーパー氏は大きな尊敬を集めていた審判員であり、仕事熱心で、人気者だった」とコメント。選手会会長のトニー・クラーク氏は「親しみやすく、野球界では馴染みの存在だった。彼がいなくなるとさみしくなる。プロ意識が高く、紳士的な人だった」と追悼した。(AP)