田中将大「試合で違和感あった」サイン盗みに初言及

  • 合同自主トレーニングを終え記念撮影するヤンキース田中(左から2人目)。左から楽天辛島、1人おいて松井裕、則本昂(撮影・滝沢徹郎)
  • ブルペンで力投するヤンキース田中(撮影・滝沢徹郎)

今年が契約最終年となるヤンキース田中将大投手(31)が23日、サイン盗み問題に関して意見を述べた。楽天生命パークで自主トレを公開。古巣楽天の後輩、則本昂大投手(29)らと汗を流した後、アストロズが処分されたサイン盗みについて初めて言及。「なくなってほしいです。やる前から勝負になってない。フェアじゃないですし、ちゃんと勝負したい」と、世界最高の舞台での真剣勝負を訴えた。

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田中はアストロズのサイン盗み問題について、うすうす感じてはいたという。自主トレ後に初めて言及し「投手としてそれを打たれた言い訳にはできない」とした上で「そういう違和感があった試合は実際あった。あんなすごい人たちが球種を分かってたら、そりゃいい成績を収めますよ」と苦笑した。

サイン盗みは15~17年にア軍に所属したファイアーズ投手(現アスレチックス)が、本拠地センターに設置したカメラで相手捕手のサインを見ていたと告白したことから発覚。現在までに3球団の指揮官が解任され、ア軍には500万ドル(約5億5000万円)の罰金が科せられた。

田中も敵地でのアストロズ戦は通算4試合に登板して0勝1敗、防御率5・73と分が悪い。ただ昨季は「ヒューストンでのアストロズ戦では、走者なしでもサインを複雑にしてやっていたし、サインも頻繁に変えていました」とチームとして対策を立てた。それが奏功し4月8日の敵地アストロズ戦では6回1失点と好投した。

昨年10月に受けた右肘の骨片除去手術からは順調に回復している。この日は術後4度目となるブルペン入り。楽天松井を左右両打席に立たせ、カットボール、スライダー、スプリットと変化球を交えて32球を投げ込んだ。今季7年連続2桁勝利の記録がかかるが「2桁どうこうより単純にもっと勝ちたい。投げた試合でチームが全部勝つことができればうれしい」とフォア・ザ・チームで投げ続ける。

田中はサイン盗みについて「なくなってほしいです。やる前から勝負になってない。フェアじゃないですし、ちゃんと勝負したいです」という。今年が7年1億5500万ドル(約171億円)の契約最終年。「ワールドシリーズにもまだ出たことがないですし、チャンピオンリングを取りにいく最後の年になるかもしれない。何としても取りたい」。熱い気持ちを不正行為で邪魔される訳にはいかない。【千葉修宏】