【グレンデール(米アリゾナ州)5日(日本時間6日)=四竈衛】アリゾナ3日目は「打者デー」で、「走」「投」「打」のいずれももう大丈夫-。ドジャース大谷翔平投手(30)が、同地の練習施設で打撃練習を行った。室内ケージでは「一本足打法」からスタートするなど、独自の工夫を凝らしながら計約1時間にわたって、バットを力強く振った。11日(同12日)のバッテリーのキャンプインに向け、投打とも上々のペースで調整中のようだ。
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昨年のワールドシリーズ第2戦で左肩を負傷し、残り3試合で見せた痛々しいほどの姿は、大谷から完璧に消えていた。
屋内ケージに入った大谷は、おもむろにバットを左肩に担ぎ、右足を大きく上げて振り始めた。ティースタンドに置かれたボールを1球ずつ丁寧に正面へはじき返す姿は、紛れもなく「一本足打法」だった。同僚フリーマンの上半身と、「フラミンゴ打法」とも呼ばれた王貞治氏の下半身の動きをミックスしたようなシルエット。投球フォームの修正に続く新打法かとも思われたが、さすがに調整法の一環だった。
続くトスを打ち返す際には、バットを上段に大きく構え、右足を少しだけ上げてスイング。さらに、スタッフが投げる球を打ち返す段階へ進むと、通常通りノーステップで振り続けた。ボール球をすべて見逃すなど集中力を維持する一方、スイングの合間にはスタッフの言葉に爆笑する声が響くなど、メリハリの効いた雰囲気だった。
その後は、隣接する別の屋内ケージへ直行。合計約1時間の打ち込みで終了。1日に行われたイベントで「今、バッティングもちょうど始まって強く振っているところ」と話していたように、スイングスピード、打球音とも本調子間近を感じさせる内容だった。
23年のトミー・ジョン手術と昨年の左肩の手術明けでもあり、投手としては5月前後の復帰が見込まれる一方、3月18日のカブスとの日本開幕戦には打者として出場する。MLB公式サイトが伝えたデータサイトの予想数値は、打者として「43本塁打、34盗塁、104打点」、投手としては「防御率3・48、141奪三振」。だが、これまでの大谷は、周囲の予想が無意味に思えるほど、ことごとくそれらの数字を超えてきた。
アリゾナ入り後、初日は負荷の強いダッシュ系で「走」、2日目の前日は新フォームで「投」、そしてこの日は打ち込みで「打」に取り組んだ。世界最高の選手に妥協はない。今季も周囲の期待が高まる中、メジャーで最多の練習メニューをこなしても、常に笑みを絶やさないところが、大谷らしかった。
◆大谷in Arizona(日付は米国時間)
3日 クラブハウス脇でキャッチボール。その後、ゴムチューブなどで負荷をかけたダッシュのほか、グラウンドでは内外野の境目の芝生部分をランニングするなど、下半身を含めた「走力」を強化。
4日 メディシンボール(重い大型ボール)などでの壁当てで肩を慣らした後、フィールドでキャッチボールを開始。距離を最長約50メートルまで伸ばしたほか、投本間では変化球を交えて約20球。全球をこれまでのセットアップから「新フォーム」のノーワインドアップで投げ込み、平地ながら力強い投球を披露した。
5日 バット2本を手に屋内ケージで打撃練習。バットを左肩に担ぐ「一本足打法」を皮切りに、通常のノーステップ打法まで段階を踏んでスイング。約1時間にわたって「打者デー」のメニューを消化した。



