政界地獄耳

誰が進める?野党共闘/政界地獄耳

★衆参同日選挙の機運が高まる中、野党5党派は幹事長・書記局長会談で次期参院選の32ある改選1人区のうち山形、福島、栃木、群馬、新潟、福井、三重、和歌山の8選挙区で候補者を一本化することで合意した。栃木と群馬は立民、福井は共産党、ほかの5県は無所属の候補に一本化する。他にも複数区の調整も進んでいるようで来週、党首会談もセットされた。一見、順風満帆のようだが参院は早くから水面下の調整が進んでいたが、立憲民主党が孤高の対応という嫌がらせをし続け、ここまでずれ込んだともいえる。

★ある野党選対関係者は「同日選の風が吹いて衆院の野党幹部が落ち着かない。党や野党全体のことを考える余裕がない。自分の選挙のことが心配で、ほかのことどころじゃないという雰囲気。器が小さいというか、情けないというか。どっしり構える気概がない」と憤慨する。詳しく聞くと「国民民主党はまずもって党代表・玉木雄一郎の腰の据わらなさ、優柔不断には恐れ入る。決まったこともまとめられず、ぐずぐずと思いめぐらす。誰からも嫌われたくないという思いが強いのではないか。自分の選挙区(衆院香川2区)のことも心配らしくそわそわしている」。

★そして幹事長・平野博文に至っては「自分の選挙区(衆院大阪11区)で公明党との裏選挙協力を秘密裏に進めているため、その発覚を恐れてすべての選挙区調整を抱え込み、身動きが取れない状態。野党共闘のために尽力するのは元首相・野田佳彦だが、野田の持論は消費税増税。今、野党は反対でまとまっていて、接着剤役が足並みを乱す。こんな具合だ」と状況を憂う。国民民主党・小沢一郎が提唱していたオリーブの木は元衆院議員・小林興起が使い始めるという。さしずめ野党統一名簿構想は野党統一とか、ワレサ議長の「連帯」にするのだろうか。進めるのは誰か。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

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