天皇、皇后両陛下はオランダでの最終日程となった19日午後(日本時間19日夜)、首都アムステルダムのホテルで、日本とゆかりのある現地の人々と懇談された。その中に元将軍の孫娘で、戦争被害者や家族の精神的ケアに携わり、記憶の継承を訴えるイネス・スヘルフハウトさん(42)がいた。両陛下はうなずきながら、話に耳を傾けた。
祖父ゴフェルト・ハウザーさん=故人=は子どもの頃、第2次大戦で旧日本軍が侵攻したインドネシアで収容所生活を経験した。2000年に上皇ご夫妻がオランダを訪問した際、戦没者記念碑への供花の場に立ち会った。
イネス・スヘルフハウトさんは両陛下に「お会いできて光栄です」とあいさつし、臨床心理士として戦争トラウマの治療や研究に携わっていることを説明した。懇談後、「関心を持って話を聞いてくれて、親しみやすかった」と話した。
両陛下は17日に戦没者記念碑で1分半にわたり黙とうをささげた。「とても印象に残った。両国が過去を背負いながらも、将来へ向かう1つの姿勢を示していた」と語った。(共同)

