江戸勧進相撲の発祥地として知られる富岡八幡宮(東京都江東区)で起きた4人死傷事件で、殺害された女性宮司富岡長子(ながこ)さん(58)と元宮司で弟の富岡茂永容疑者(56)が宮司の地位を巡り、16年以上も確執を深めていたことが分かった。茂永容疑者は金銭問題などで01年5月、宮司を退任。以来、長子さんに「地獄へ送る」と書いたはがきを送って脅迫容疑で逮捕されるなど恨みを募らせていた。

 事件から一夜明けた富岡八幡宮周辺では、警視庁が規制線を張り、捜査が続いた。富岡長子さんが襲われた現場付近から、男性運転手が倒れたスーパーまでの路上には、約90メートルにわたって血痕が点々と続いていた。直径2~3センチの血痕は、はねたしぶきがスーパー方向に向いた形。所々に直径6ミリ程度の無数の細かい血しぶきの跡も残されていた。長子さんが襲われた最初の現場は、神社裏手の車道の突き当たりで、近隣住民は「夜はほとんど人通りがない」という。