ロシアは第2次大戦の対独戦勝記念日の9日、モスクワ中心部の赤の広場で、軍事パレードを開催した。プーチン大統領も例年通り、列席者と笑顔で握手して出席。ロシアに対し「本当の戦争が行われている」などと演説し、ウクライナを支援する欧米を非難した。
ロシアは、3日に大統領官邸があるクレムリンがウクライナの無人機で攻撃されたと発表。プーチン氏殺害を狙ったテロ行為だと非難したばかりで、プーチン氏の発言が注目された。欧米の報道などによると演説では「ロシアは平和な未来を望んでいるが、西側は憎悪の種をまいている」「彼らの目的は我が国の崩壊」などと欧米を非難。国民に対しては「特別な軍事作戦への参加者を誇りに思う。ロシアの国家と未来はこれらの人々にかかっている」「彼らを支援するため、誰もが団結している」などと呼びかけ、侵攻を継続する意思と結束を強調した。
この記念日は最大の祝日で、侵攻開始後2度目。ウクライナ情勢をめぐっては、ウクライナが近く大規模な反転攻勢に出るとされ、ロシア西部の基地などの施設がドローン攻撃も受けている。ロシアが主張した“クレムリン攻撃”については自作自演説が流れ、ロシアが「対抗措置を取る権利を留保する」と報復を示唆。緊張が一層高まる中で、この日を迎えた。各地ではイベントの一部が縮小されたり、モスクワなどでは厳戒態勢が敷かれた。

