日本維新の会の鈴木宗男参院議員は5日、渡航中止勧告が出ているロシア訪問から帰国し、馬場伸幸代表らの事情聴取を受けた。訪ロは党に無許可で6日にも役員会で処分が協議されるが、手続き上の不備について処分を検討するが訪ロは不問とする方針だ。
維新は所属国会議員の海外渡航については事前の届け出義務を通達している。鈴木氏は9月29日に参院に渡航届を提出し、公用旅券で1日に出発したが、鈴木氏の事務所から党に渡航届が提出されたのは2日午前だった。会談後に会見した鈴木氏は「事務的な瑕疵(かし)ではあるが、一切の責任は私にある」と処分を受け入れる姿勢を示した。
鈴木氏はロシア政府要人と会談し、途絶えている北方領土の元島民の墓参や漁業者の安全操業の再開などについて意見交換した。「誰かが行動しなければいけない。国民から選ばれた政治家として誰よりも愚直に応える」と正当性を主張して、独自の対ロ外交を継続するとした。
ロシアのウクライナ軍事侵攻後、初の国会議員の訪ロを巡って与野党から「国益を損なう」などと懸念する声が上がったが、鈴木氏は「こんな時だからこそパイプは持っていた方がいい、つないでいた方がいい」と強く反論した。【大上悟】

