優勝マジック「1」の阪神が3日、リーグ連覇を果たした。デーゲームで広島に敗れるも、ナイトゲームで巨人がDeNAに敗れれば優勝が決まるため、大阪・ミナミの戎(えびす)橋周辺に結集したファンもしばし待機。午後9時を過ぎて優勝が決まると、大きな歓声が上がった。ファンは次々に川岸からダイブ。ダイブしたファン同士もハイタッチで喜んだ。
六甲おろしの大合唱が戎橋周辺に響き、胴上げもスタートした。
最初に飛び込んだ「ファーストペンギン」は、この日先発した阪神才木浩人投手のユニホーム姿の男性。23年の優勝の時も、25年の優勝時も飛び込んでおり、「今年は一番で飛び込めたので、最高です」とはち切れんばかりの笑顔で語った。
巨人-DeNA戦は6回裏まで巨人が2-0でリード。優勝は明日以降か、というムードも漂ったが、7回表にDeNAが4点を入れて逆転。戎橋周辺は、阪神優勝が決まったかのように一気に盛り上がった。8回表のDeNAの追加点で、橋周辺のファンはさらにヒートアップ。DJポリスの「立ち止まらないでください」のアナウンスもひときわ大きくなった。
巨人戦の最中だが、戎橋に結集したファンからは阪神の選手のヒッティングマーチの大合唱が延々と続いた。巨人のアウト1つごとに大歓声があがった。9回裏には、1アウトごとに「あと2人」、「あと1人」のコールが湧き起こった。
この日は土曜日。大阪市の繁華街“ミナミ”は、多くの観光客であふれた。平日に比べると、若者の数も圧倒的に多い。道頓堀に架かる戎橋周辺には阪神の優勝を信じ、ともに喜びを分かち合おうと、試合中から阪神のユニホーム姿の人も見受けられた。
選手の応援歌を歌って盛り上がったが阪神は敗戦。巨人対DeNA戦の結果に委ねていた。
阪神優勝時に恒例となっている“道頓堀ダイブ”を警戒し、大阪府警はミナミを中心に警察官約800人を動員し、厳戒態勢を敷いた。戎橋の両側にスロープができてからは橋上からの飛び込みは激減したが、道頓堀沿いの遊歩道からのダイブや橋の上での歓喜のジャンプなどは続いている。そのため、戎橋の両側に警察官を配置、立ち入り禁止エリアを設けるなど対策を徹底。戎橋の隣にあり、御堂筋が走る道頓堀橋は覆いで遮蔽した。見物人の滞留による群衆雪崩を警戒し、「DJポリス」も配置。ハンドマイクで「立ち止まらないで、左側通行でお進み下さい」と求めた。
大阪市河川課によると、川の水質は改善しているが、いまだ大腸菌が多く、腹痛などの恐れがある。
03年の星野阪神優勝時には約5300人が道頓堀川へ飛び込んだ。23年のリーグ優勝では、ダイブ防止のため戎橋両側のスロープは閉鎖されたが、25年は遊歩道から延べ29人が“Vダイブ”を決行していた。【阪口孝志】

