英愛ダービーを制し、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSで最下位10着に敗れたディープインパクト産駒オーギュストロダン(牡3、A・オブライエン)は9月9日に行われる愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、レパーズタウン)に向かう。28日、「アイリッシュ・チャンピオンズ・ウィークエンド」に向け、バリードイル(エイダン・オブライエン厩舎の私設調教場)がメディアに調教を公開。エイダン・オブライエン師が昨年覇者のルクセンブルク(牡4、父キャメロット)とオーギュストロダンの2頭を愛チャンピオンSに出走させる意向を示した。

オブライエン師はキングジョージでまさかの惨敗に終わったオーギュストロダンについて「キングジョージはソフトな馬場でとてもタフなレースになりました。正直なところ、彼に何が起こったのかはわかっていません」と明確な敗因は見つかっていないとしながらも「まだ子どもの3歳馬が激しい争いに巻き込まれなかったのは幸運だったかもしれません。(キングジョージが行われた)アスコットから帰ってきて、ここまで元気です。調教の動きも素晴らしいですし、すべてに満足しています。フレッシュで、すべてうまくいっています」と愛チャンピオンSに向け、順調な調整ぶりをアピールしている。

また、「レーシングTV」電子版の記事では、オーギュストロダンは今シーズン限りで引退する予定と伝えられており、オブライエン師は「彼は血統的にとてもユニークで、本当にかけがえのない存在です」とコメント。年内で現役を引退し、来シーズンからは種牡馬となることが濃厚となっている。