AJCC(G2、芝2200メートル、26日=中山)の最終追い切りが22日、東西トレセンで行われた。前年のダービー馬としては26年ぶりの参戦となるダノンデサイル(牡4、安田翔)は、栗東坂路での併せ馬で力強い動きを披露。前走・有馬記念3着の結果を踏まえ、陣営は短い間隔での出走で先々へ向けた変化を求める。

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昨年のダービー馬で、有馬記念3着のダノンデサイルが“変化”を求めて動き出した。前年のダービー馬が年明けのAJCCに出走するのは26年ぶり。その意図を安田翔師は「前走はG1で初の古馬相手に3着と結果は評価していいが、走りの精度は、昨春に将来を見据えていた時はもう少し効率のいい走りをイメージしていた。そこで、改善点を求めたいと感じました」と説明する。

有馬記念後は放牧の予定だったが、疲労の回復なども早く、昨年以降では最も間隔が短い中4週での出走を決めた。「今後、秋などに連戦する際、ぶっつけで間隔を詰めるより、いま知っておく必要がある。短期間で使い、求める走りをデサイルが表現してくれるか。そういう面で、ここを使うマイナスは一切ないと思います」。先々の戦いに向け、馬も陣営も収穫と課題を見つける一戦となる。

最終追いは坂路でアルトシュタット(古馬3勝クラス)と併せ、馬なりで併入した。4ハロン52秒8-12秒2。自らまたがった師は「強い負荷をかける目的はなく、フォームの確認や走りのバランスを確認しました。上手に走れていたと思う」とうなずいた。この中間は今までになかった1日坂路2本のメニューを計6日こなすなど、意図的に乗り込む量を増やして試行錯誤を重ねる。

今回は単なる4歳始動戦ではなく、さらなる高みを目指す確かなステップとなる。「昨春に感じた良さと将来性がかみ合った時に、楽しみな将来があるというイメージがブレないような走りを求めていきたい」。ダービー馬の“変化”に注目だ。【奥田隼人】

◆ダービー馬の年明け初戦とAJCC 近年のダービー馬の年明け初戦を見ると、昨年のタスティエーラは3月大阪杯(11着)、23年ドウデュースは2月京都記念(1着)、22年シャフリヤールは3月ドバイシーマC(1着)、21年コントレイルは4月大阪杯(3着)とさまざま。前年のダービー馬がAJCCに出走するのは99年スペシャルウィーク(1着)以来で、勝てば史上4頭目となる。

◆ダービー馬のAJCC勝利 74年タケホープ、79年サクラショウリ、99年スペシャルウィークの3頭。すべてダービー制覇の翌年だった。