2001年から始まった「兵庫ゴールドトロフィー」は、1400メートルで行われるハンデ重賞。
第1回から中央勢が勝ち続けており地方馬にとっては鬼門のレースだったが、昨年はついに地方馬が初制覇を果たした。勝ったのは吉原寛人騎手が騎乗した川崎のフォーヴィスム。23年の覇者サンライズホークを倒して、地方馬初の王者に輝いた。
逃げたのは、この年から1400メートルに短縮された兵庫CSを勝った3歳のエートラックス。スローペースで団子状態のまま流れたが、向正面で後方4番手から一気に動いたのがフォーヴィスムの吉原騎手だった。それに合わせてM・デムーロ騎手のサンライズホークも最後方から進出開始。残り100メートルでこの2頭が抜け出し、たたき合いとなったが、フォーヴィスムが鼻差しのいだ。
「もまれる競馬は良くないので、先団を見ながらという理想的な展開でした。最後は追い出しを2、3完歩我慢して追ったのが生きたかなと思います。歴史を塗り替えられてうれしいですね」と笑顔を見せた。吉原騎手はこの年、姫路で行われた兵庫ユースカップをリケアサブルで制し、ばんえいを除く地方競馬全場重賞制覇という偉業を成し遂げたが、兵庫GTでも新たな歴史をつくった。
今年の兵庫GTは、中央馬4頭、他地区馬4頭、地元馬3頭による争い。エコロクラージュやスペシャルエックスなど地方馬にも有力な馬がいるが、兵庫CSを勝ったJRAの3歳馬マテンロウコマンドが有力か。得意の1400メートルで古馬撃破を狙う。

