大魔神キンメに目からウロコ-!? 前回のマダイ釣戦で「色(獲物)を変えタイ」と宣言した日刊スポーツ評論家の佐々木主浩さん(47)が今回、南伊豆・手石(静岡)の「米(よね)丸」から挑んだのが、真っ赤な魚体に金色の目が特徴の、漢字で「金目鯛」と書くキンメダイだ。「超」の字がつく高級魚で釣り場は超深い。もちろん、大魔神にとっては初体験のターゲットだが、予想外!? のタイ漁に「キンメって、こんなに面白いのか」と目をシロクロ…のルポをどうぞ。

 今回は日刊釣りペン・クラブの加藤雄二さん(60)に加え、「キンメはおいしい魚だからワタシも釣りタイ」と加奈子夫人(34)も参戦。船では肥田定佳船長(50)のアドバイスに従って右舷ミヨシ(船首)に加藤さん、同トモ(船尾)に佐々木さんが並び、胴ノ間(中央)の加奈子夫人には船長の父親米蔵さん(80)が“助っ人”でフォロー。米蔵さんはキンメを得意とするプロの漁師だ。

 釣り場は伊豆半島の沖合に位置する通称「石廊合わせ」の海域。最初のポイントは水深が280メートルで、オマツリを防ぐため、加藤さん、加奈子夫人、佐々木さんの順で仕掛けを投入。長~い時間かかって底着後、5メートルほどリールを巻き戻してアタリを待つ-と、ごっついサオの先にクンクン…きた!

 しばらく待ってから船長の合図で電動リールのスイッチオン。中速で巻いてくると、海面下に赤い魚体が見え、大魔神「きてる、きてる」とワクワク感たっぷり。20本バリ仕掛けは取り込むのも容易じゃないが、1匹…また1匹…で、キンメを6匹もぶら下げて「やったゾ」とほえた。加藤さんは5匹、加奈子夫人が3匹をゲットして笑顔…だったのに加奈子夫人、船に酔ったみタイ。「キンメのことを考えたら全然眠れなかった」そうで、寝不足は船酔いのタイ敵!? で、しばし戦線離脱-。

 残った2人は黙々と釣り続け、数を伸ばす。サイズは40センチ前後が多く、佐々木さんは「上げるときに何匹掛かってるか? ミステリアスさが面白い」とかで、真剣モード。海底は結構起伏があるらしく、根掛かりしてオモリを取られることもあるが、船長によれば、鉄筋オモリはいずれ腐って消滅するという。

 海洋学上の深海とは、水深200メートル以深といわれ、キンメは立派な深海魚。後半入ったポイントは水深420メートルで「あの東京タワー(333メートル)より深いの」と大魔神、不安を抱きつつも深海から伝わるアタリに「きたきたあ! 今度は何匹?」と大はしゃぎ。深くなってからはサイズもアップ、中には1・5キロの良型もつながってきた。

 ここで目覚めた加奈子夫人が復帰。1匹を追釣して「今晩は刺し身と煮付けにしよおっと」だって。南伊豆のキンメは「地金目」のブランド名で1匹2000円以上、漁獲量が少ないとキロを超すものは万単位の値がつく超高級魚なのだ。

 最終的に落とし込みはトータル8回で加藤さんが36匹、佐々木さんは24匹、加奈子夫人は4匹だったが、タイ魔神夫妻は口をそろえ「初めてのキンメでこんなに釣れていいの?」と、やっぱり目をシロクロさせておりました。ちなみにキンメは7~8月が産卵期とされ、今が狙い時だ。【長瀬川忠信】

 ▼船 日刊スポーツ新聞社指定「米丸」【電話】0558・65・1060。キンメダイは氷&オモリ付き1万9000円で出船時間など含め詳細は要確認。ほかにマダイとイサキも出漁中。こちらは午前5時集合で付けエサ&コマセと氷付き1万4000円。HP(http://blog.yonemaru.net/)

 ▼交通 車利用が便利。東名・厚木インターから小田原厚木道路で真鶴道路と熱海海岸道路を経由して下田に入り、国道136号を下賀茂方面へ進み、弓ケ浜温泉口を右折し、南伊豆漁協裏側に「米丸」の船着き場がある。