福井・小浜湾で好調なキスを狙い、13日、同・若狭本郷の「はやし渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)の仕立船に同乗し、加斗沖などに出た。台風の影響か南東からの風が強い悪条件。釣り場は浅場ポイントのみとなった。昼すぎまで釣り、いつもより良型は少なかったが、竿頭は15~25センチを35匹。条件が良ければ数、型も期待でき、秋まで良型キスの引きが楽しめる。

 突風に苦戦しながらも、キスの引きを味わった。この日は松下章さんら西宮市の釣り仲間4人の仕立船に同乗させてもらい、午前6時すぎに出港。南東の風が強く、林健一船長も「こんなに吹くのは珍しい」というほど。そのため、加斗沖、勢浜の水深10~15メートルの浅場ポイントを数釣り狙いで攻めることになった。

 同6時30分すぎから釣りをスタート。記者も左舷に入り、石ゴカイをエサに2本針に掛けて仕掛けを投入。オモリで底をトントンたたき、少し浮かせて待つ。砂煙を舞い上がらせて、砂の中からエサが出てくる様を演出する、船でのキス釣りでは基本となる釣法だ。

 すると、サオ先がブルブルッとふるえるアタリ。合わせると15センチ級が2連でヒットした。その後もヒイラギやフグなどのエサ取りがまじるものの、ポツポツと釣れる。だが、風が強く、船がポイントからズレてしまうなどで釣りづらい。

 同7時15分ごろ、船首左の松下さんが24センチの良型を釣り上げた。サオを2本出し、チョイ投げで引き釣りしていた1本にかかったものだ。年に1~2回は小浜湾でのキス釣りに通い40年という松下さんは、昨年は28センチを釣ったという。コツを聞くと「こまめに(誘って)探ることと、アタリがあってもすぐに合わせず追い食いさせること」と教えてくれた。船尾の松井勲さんは20センチ超を2連で、清水俊男さんも20センチ級を釣り上げるなど良型もまじる。

 いったんは大型が狙えるという深場の泊沖に移動。サオを出すが、猛烈な風で仕掛けが流され釣りにならず、浅場に戻った。

 昼すぎまでポイントを移動しながら釣り続け、記者は13~20センチを25匹。船首右の岩本照彦さんは、昼から25センチを掛けるなど15~25センチを35匹釣り上げ竿頭。「風が強くて釣りづらかった。ふだんならもっと釣れるし、型もいいのになあ」と苦笑い。浅場のみとなったためこの日は良型は少なかったが、条件が良ければ型、数も出る。小浜湾のキスは、今後も楽しめそうだ。【高垣誠】

 【今後の見通し】小浜湾のキスは9月末ごろまでがシーズン。夏場はやや型は落ちるが、数釣りが期待できる。条件がよければ50匹以上も可能。また、秋口からは大型の「落ちギス」が狙える。

 【問い合わせ】はやし渡船【電話】0770・77・0591。仕立船料金は5人まで3万円、1人増し6000円。釣り時間は午前6時~正午ごろ。乗合船は水曜日限定(4人以上で出船)。料金6000円、小学生2500円。仕掛け、エサ常備。

 【交通】大阪から中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を利用。小浜西ICを出て国道27号に入り舞鶴方面へ約3キロで右側に同渡船。