今夏、マグロで大盛況の相模湾にアニキこと哀川翔(54)が乗り込んだ。15日、熱海伊豆山港「喜久丸」(松本信也船長)から出漁し、マグロを狙う船団からあえて距離を置いて「ハグレ」のマグロの回遊をキャッチする作戦に出た。シイラがエサとルアーでヒットして船上のボルテージも上昇していったが…アニキの語りでどうぞ!

 いよいよ、出撃だな。今年の夏の相模湾、キハダマグロがすごかったよね。情報だと、まだエサで狙えるってことなので、なじみの「喜久丸」から出ることにした。

 15日。北東の風が強いねぇ。熱海伊豆山港の周辺は風に巻かれて三角の波があっちこちに出ていて、スゴいことになっていた。でもね、こういう条件はメラメラと燃えるねぇ。釣る気になってくるぜ。

 約1時間、ゆっくりと相模湾に移動した。船団が見える。小田原や葉山からも、内房からはるばる回してきた船もある。全部エサ釣りだ。真夏は表層近くでバトルできたけど、秋になってくるといつ深いところから浮かんでくるかわからない。そこで船団の中でのヒット確率よりも「ハグレ」の回遊を待つという。

 オヤジ船長(信也船長)は「コマセをまいている船団から離れるマグロがいる。そこを狙う」と。いいねぇ~、大きなバクチだ。釣りはどこかで勝負しないといけない。腕が鳴るぜ!

 ただ、人生は思い通りにはいかない。シイラはなんとか2匹。エサとルアー(ペンシルベイト)でキャッチできた。これは、これでうれしい。でも、シイラじゃないんだ。その下のタナ(魚の泳層)にいるキハダマグロなんだよな。

 オヤジ船長の思惑どおりに目の前で何度かキハダマグロが海面から飛び出してバシャ、バシャ、と“誘って”きたけど、無念。

 港への帰路、それこそあと10分で港に入る、というときだった。出漁時とは正反対のベタナギ。鏡のようだ。佐藤さんが「あれ? はねましたよ」と叫んだ直後、推定60キロぐらいのキハダマグロが5~6匹。ジャンプした。船のすぐ横だ。ルアーを投げたけど間に合わず。終わってみれば、シイラが2匹だった。この2匹はフライにしておいしくいただこうか。

 それでも、収穫はあった。相模湾までいかなくても、港の出口で待っていれば、必ずキャッチできる確信を得た。この事実を知れただけでもうれしい。次回だ、次は待っていろよ、熱海のマグロ!【構成、写真・寺沢卓】

 ★この日の乗船者 アニキ、ロックバンド175R(イナゴライダー)SHOGO、番組プロデューサー佐藤和之さん、アニキの友人石川明彦さん、アドバイザーで田渕雅生さん、佐須智明さん。

 ▼宿 熱海伊豆山「喜久丸」【電話】090・5456・8449。マグロは仕立て船で6人までで10万円(氷・エサ付き)。これからの乗合船はワラサが本格化。料金は、氷、エサ使い放題で1万3000円。出船時間と予約は要電話。