夏タチ、まだまだこれからだ。「2016日刊スポーツ・フィッシング・サーキット」東京湾地区タチウオ大会が7月30日、実施された。川崎「つり幸」、八景「太田屋」、新安浦「長谷川丸」、久里浜「大正丸」から71人が参加した。2匹の重量審査で、最長105センチを含む1416グラムを記録した臼井正樹さん(52=横須賀市)が初優勝をつかみ取った。

 久里浜「大正丸」は勝負をかけた。動かない。大会のときは移動で釣る時間を減らしてしまうため、最初に入った水深120メートルのポイントから動かなかった。臼井さんは「朝のバタバタの入れ食いタイムで105センチをキャッチできた。ついてました」と喜んだ。

 夏のタチウオは、どこに潜んでいるか、神出鬼没だ。6月末から7月中旬までは、水深30~40メートルのエリアで大爆釣だった。ヒットしたタナ(魚の泳層)は海面直下から5メートル。ルアーやエサをかけたハリに食らいついてくるタチウオを見ながら釣りができた。ところが、雨が降らず台風もこない異常事態に海中の酸素が欠乏したためなのか、食いが渋り、海面から100メートル前後まで潜ってしまった。

 臼井さん 100メートルぐらいまで落として、巻いてきた。海面から60メートルぐらいでガツン。デカいなぁと思いましたね。まさか、優勝しちゃうとは。

 ずっと大正丸ではマダイ船に乗ってきた。エサ釣りのタチウオも3年前から始めた。最初は冬場の寒さと100メートル以上の深さに耐えきれずに一時断念。浅い釣りで過ごしやすい夏タチに切り替えて「楽しさを知った」とハマってしまった。

 準優勝の馬庭(まにわ)彦哉さん(49=国分寺市)は川崎「つり幸」に乗った。もともと茨城・北浦を中心にブラックバス釣りに興じていて、ルアー・フィッシングは大好き。海ルアーは、キャスティングのシーバスから始めたが、ジギングは違和感を覚えていた。

 馬庭さん でも、タチウオのジギングは強烈な引きがほかにはない感じ。たちまち取りつかれた。今回は、ルアーを交換しようとして何げなくアクションも入れずにタダ巻きしていたら107センチが食ってきた。自己最長記録、うれしい。

 本部の新安浦「長谷川丸」には3位の田中耕一さん(66=練馬区)が「金谷沖の海面から60メートルで85センチがきました。エサ釣りだけど、ハリにフラッシャーをつけてアピールしたのがよかった」と振り返った。

 八景「太田屋」は今季140センチ超を釣ったポイントで大物を狙ったが、今回は不発。4位の中村達史さん(44=横浜市)は終了間際に81センチをキャッチできた。「全部で3匹。水深15メートルの浅場できた。2オンスのジグヘッドに白いワーム。10位が過去最高位だったので、うれしいですね」と話した。

 夏タチは、まだ盛り上がりそう。暑い夏にタチウオの強烈な引きを刻み込んでみませんか?【寺沢卓】

 ▼成績 <1>臼井(大正丸)1416グラム<2>馬庭(つり幸)1350グラム<3>田中(長谷川丸)815グラム<4>中村(太田屋)675グラム<5>山田拓生(つり幸)1240グラム<6>川合弘将(つり幸)925グラム<7>国弘信夫(大正丸)900グラム<8>淀真人(大正丸)800グラム(最長92センチ)<9>石渡伸之(大正丸)800グラム(同76センチ)<10>長井宏之(大正丸)764グラム

 ※上位4人は4つの船のトップで順位を決める横取り方式。審査はタチウオ3匹の合計重量だったが、タチウオの食いなどを考慮し事前の船長会議で2匹までの重量審査に変更。同重量の場合は、最長寸、匹数の順番で順位決定した。

 ▼賞 参加者全員に「日刊スポーツ」のロゴマークの入ったブルーのギョサン(漁業従事者用サンダル)が参加賞として。優勝した臼井さんには、クリスタルトロフィーと賞状のほかに副賞としてがまかつ提供の高級ライトゲームロッド「ライブラML-195」(3万6500円相当)とマルキユー提供のドライバッグ「MQ-01α」(7800円相当)などが贈られた。また下1ケタ「5」「0」の順位全員に飛び賞が贈呈された。