日本海側積丹町の通称・カムチャッカ根と呼ばれる神威岬沖で26日、今が旬のタチを抱えたマダラを狙った。釣果は1メートル超の大型を筆頭に90センチ台が4匹。その他も70~80センチがほとんどで、期待通りにタチの入りは良く、多くは腹がぱんぱんに膨らんでいた。

午前5時30分、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に10人が乗船、1時間ほど沖に向かった。タラシャクリ棒、ジグ(カムイ赤金250号)など。水深は145~165メートル。

晴れ、風は弱く、波1・5メートルでウネリがある中、マダラは深い海底に潜んでいた。そのため、船長の合図で仕掛けを下ろし、底から3メートル前後を狙った。シャクリ棒を振っていると突然、根掛かりしたように竿(さお)が動かせなくなったかと思うと、次の瞬間、ゴンゴンと手のひらに響くほどの大きな当たりがあった。

ポイントの移動を繰り返し、群れに当たると1度に6、7人で巻き上げることもあったが、途中で外れるケースも。大物が食い付くと竿が大きくしなり、巻き上げるのも一苦労。無事に取り込まれると、船内に歓声が上がった。釣れない人は、次は自分だとばかりに竿を振る手にも力が入っていた。

タチの大きさはまちまちだったが、75センチ以上のマダラは高い確率で抱えていた。沖上がりの午後0時30分までに60~103センチが1人10~20匹の他、ホッケとヤナギノマイが船中数匹交じった。マダラ特有の強烈な引きを楽しんで特大クーラーを満杯にし、満足いく釣行となった。長内船長は「タチが入ったマダラ釣りは絶好調で、今後も期待できる」と話していた。

なお、この日は終日、マグロの群れがしぶきを上げて跳びはねており、壮観な光景を見ることができた。【リポーター・竹鼻雅己=64】