ヒラメの好漁が続く太平洋室蘭沖に13日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。先々週に特大サイズが釣れたポイントで、今回も80センチを筆頭に良型が数釣れ、大満足の釣行となった。

午前5時、室蘭市室蘭港からエルム5(木村博明船長、【電話】090・3118・6915)に4人が乗船。ヒラメ用仕掛け、バケ400~500グラム。餌はオオナゴを使用した。

前半は船を操作しながら広範囲を攻めた。しかし、群れは薄いらしく、単発でぽつりぽつりと釣れる程度。たまに大きな引きがあっても、巻き上げる途中で針から外れてしまったり、仕掛けが切れたりした。そのため、大型と思われるアタリには慎重に合わせた。リールのドラグを調整し、よく食わせ込んでからタイミングを計って上げると、見事な80センチサイズが姿を現した。

船長は餌の食いちぎられかたから推測し、タナは底から1メートル上と判断。その指示に従って、底を確認しながら竿(さお)を振ると50センチ前後が続けて釣れた。ただし、突然引いたかと思えば、小さなアタリの後にしばらく待って食い付くなど、反応はさまざまで釣り人の勘と技術が要求された。

沖上がりは午前11時30分で、1人当たり47~80センチが2~15匹。参加者のうち3人が15匹を筆頭に2ケタを上げた。

今年は連日の猛暑で夏枯れが心配されたが、むしろ近年にないほどの大漁。木村船長は「好調な大型ヒラメに続き、秋イカもそろそろ始まる」と今後を見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】