1995年のテレビCMでのキャッチコピー「芸能人は歯が命」というフレーズは一世を風靡(ふうび)しました。芸能人は人前に出る仕事、つまり清潔感が大事なので口元を美しく保ちましょうという意味を端的に表しています。このインパクトはとても大きく、一般の方々にも「白くてきれいな歯はチャームポイント」なのだと認識されるきっかけになりました。
続いて2000年頃、プロ野球の某選手が「23歳の時に総セラミックに変えた」とテレビ番組で発言しました。たまたまそのかぶせる物が驚くほど白かったことから「白い歯と言えば○○」といったイメージが定着、良くも悪くも、審美歯科治療に関して賛否が分かれる論争が巻き起こり今に至ります。
「明眸皓歯(めいぼうこうし)」という、美しい女性を形容する四字熟語があります。澄んだ目元と白く美しい歯は容姿端麗で魅力的だという誉め言葉です。特に口元に関してはイメージアップ効果が絶大な部分であり、医療ホワイトニングという施術に関する質問もクリニックで多く受ける機会が増えました。
ところが皆さん口々に「○○選手みたいになるのはちょっと抵抗があるので」とおっしゃいます。医療ホワイトニングは、持って生まれた天然の歯に特殊な薬剤(過酸化水素や過酸化尿素など)を塗り、内部色素を化学的に分解、漂白する仕組みを応用した処置です。歯に自然な透明感が出て、とてもきれいです。私自身も20年近く前から定期的に行っていますが、本当にやってよかった施術ナンバーワンです。
かたや某選手の場合は、人工物を使用した治療になります。天然歯を一回り小さくなるように削り、キャップをかぶせるように覆った処置です。治療したことに気づかれないほど自然な素材もあれば、人工物特有の白さをあえて選ぶ方もいます。単純に好みの問題なので、仕上がりの希望を歯科医に伝えると良いでしょう。

