他人が不快に感じる嫌な口のにおいとは、主に歯周病由来の口臭であることがわかっています。歯周病菌が繁殖する際に揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタンなど)を産生するためで、ツーンとした刺激のあるガスです。腐敗臭や温泉臭といった表現をされるほど強烈なので、近くにいる人はとてもつらい思いをします。
歯周病が進めば進むほど、歯ぐきからの出血や浸出液(いわゆる膿=うみ)が増えますが、こうした血液成分やタンパク質がさらに歯周病菌の栄養源になります。さらなる悪循環を阻止するためにも、定期的な歯科検診は必須です。自分ではなかなか気づかないのが歯周病の最大の特徴でもあるからです。におい対策は大人のマナーだとわきまえてください。
普段から気を配っていたとしても、体調や口の中の状態によって多少の変動はあります。強いストレスがかかった時やカフェインをとりすぎた際には、交感神経優位になり体の水分バランスが崩れます。脱水傾向になれば唾液分泌量も減るため、ガスが水に溶けず、もわっとしたにおいを放ちやすくなります。
また、口臭が出やすい時間帯というのもあります。起床時の「モーニングブレス」は広く知られていますが、これは寝ている間に口がカラカラに渇くことが原因です。歯周病が進行していればなおさらですので、就寝前にしっかり歯周病ケアを行ってからベッドに入りましょう。
また、昼食前や夕食前といったタイミングも要注意です。食事をすれば唾液が出ますし、チェイサーの水によって汚れも洗い流されます。ところが時間の経過と共に、口の中の細菌が食べかすや白血球、剥離した口腔(こうくう)粘膜上皮などを分解して徐々ににおい物質を作り始めるのです。大切なディナーの前に、においでがっかりさせないよう、口臭予防製品をうまく取り入れる工夫をしましょう。

