毎日、しっかりと声を出していますか。相手の問いかけに答えるだけという人や、1日中人と話さなかったという人は要注意。「逆さま言葉」「早口言葉」「1分感動言葉」をやってみよう。楽しみながら、認知症や口腔(こうくう)フレイルの予防が期待できる。

短期記憶を鍛える

「家内の田舎」「バリウム売り場」「筋肉ボディーで、僕、人気」。これらは、上から読んでも、下から読んでも同じ文章になる「逆さま言葉」。「回文」とも言う。声に出して読んでみると、なんともユーモラスで、クスッと笑ってしまう。

「言葉を声に出して読む」ことは、脳の若返りに効果的。音読は、文字を見て、声に出して読み、そして、自分の声を耳で聞いて受け止めるという、より複合的なプロセスを経ている。そのため、脳全体の血流量が増加し、記憶力、集中力、コミュニケーション能力、想像力などをつかさどる脳の前頭前野が活性化される。

「逆さま言葉」は、意味を考えたり想像することで脳が活性化する。最初は字を見ながらでもいいので、何度も読んでみましょう。字を見ずに頭の中に「かないのいなか」を思い描いて、下から読むと短期記憶が鍛えられる。繰り返すことで、認知症予防が期待できる。

認知症の前段階は軽度認知障害(MCI)だが、さらにもう1段階前に「主観的認知機能低下」(SCD)がある。SCDでは、人やものの名前がぱっと出ず、「ほら、あれ、あれ」が増える「あれあれ症候群」といった症状が目立ち始める。心当たりのある人は、逆さま言葉の暗唱に挑戦してみましょう。