滑降女子座位で村岡桃佳(21=早大)が銀メダルを獲得し、今大会の日本選手団メダル第1号となった。21歳でのメダル獲得は同競技の最年少記録を更新した。男子座位でも森井大輝(37=トヨタ自動車)が4大会連続の銀メダルに輝き「アベック銀メダル」の好スタートを切った。

 3度のW杯年間王者に輝いた森井は4大会連続の銀メダリストになった。序盤の急斜面でのターンミスで失速。その後は旗門ギリギリを攻めて、ゴール後はガッツポーズも見せたがキャーカ(米国)に1秒64及ばなかった。「ミスをしなかったとしてもコンマ差で負けている。一番大事なところでミスしてしまった」と悔やんだ。

 荒れたバーンに14年ソチ大会覇者の狩野らが続々と転倒する中、対応力も見せた。7日の事前練習では5位のタイムで「本番までには修正する」と宣言。ミスはあった中で最低限の結果は残した。国際パラリンピック委員会(IPC)公認の世界選手権や国内外の大会で幾多の優勝を成し遂げ、唯一ないのがパラリンピックの金メダル。「残り4レースは攻めて、もう1つ上のきれいなメダルを取りたい」とシルバーコレクター返上を目指す。