準々決勝Bは勝ち上がりの幅が狭くなったが、脇本雄太、寺崎浩平らの主力は本来の力を出し切った。

7Rの松本貴治も、地域的に連係することが多い清水裕友を3番手からちゅうちょすることなくまくった。連係しない時は真剣勝負、そうでない時は全力で守る。この使い分けが勝負師として成長させる。


ヤマコウが準決で期待する鈴木玄人
ヤマコウが準決で期待する鈴木玄人

初めてのG1で普段通りの走りができているのが鈴木玄人だ。レース後のインタビューも気合が入って面白い。将来「超一流の自在選手になる」と目標が高い。

「準々決勝のレースはセコく立ち回っただけ」と切り捨てたが、「ホントは古性さんの位置にいなければいけなかった」と、自在選手の肝が分かっていた。

彼はS級に上がった時から自在に走ってG1までたどり着いた。誰もが先行で上位を目指すのが理想だが、現実はひと握りだ。なら、自分の持ち味で上位を目指すのも有りだろう。

若手が自在で走ることは自分を貫くことが大切だ。まずは自分の着が最優先で構わない。余裕ができたら、周りを見渡して、受け入れられる競走をしていけばいい。

「インに入ることは全然ビビらない」ことは自在選手には必須条件だ。準決9Rは強気なレースで新風を吹き込んでほしい。(日刊スポーツ評論家)