サッカー日本代表の新監督に、東京オリンピック(五輪)代表の森保一監督(49)が兼任で就任することが26日、正式決定した。日本協会が同日の臨時技術委員会と理事会で承認。就任会見も都内で行われた。日本人初の「全権監督」になる新指揮官は、宿命の進退問題にも「ビビらず」世代交代を進めていく覚悟を明言。日本が16強入りしたワールドカップ(W杯)ロシア大会の優勝国フランスを例に、実直な人柄と同様、現実路線で日本を強化する方針を示した。
A代表と20年東京五輪代表。森保新監督は、日本人で初めて2つの代表を兼任する。かつて、00年シドニー五輪と02年W杯日韓大会を率いたトルシエ氏は結果を残した。だが、道のりは決してへいたんではない。
活動が重なる場合がある。直近では8月14日から五輪世代が出場するアジア大会がジャカルタで開かれる。勝ち進めば決勝は9月1日。帰国は早くても2日になり、翌3日からはA代表の活動が予定されている。
新監督も正直に打ち明けた。「アジア大会があり、9月にキリン杯がある。(A代表選考の)視察はどうするか…というのが最初に引っかかった」「体は1つなので、日程が重なったところは不可能」…。代表スタッフの編成も「今は全く白紙」の状態だという。
ただ、この困難を前にしてなお、立ち向かうだけの“価値”があることも強調した。今後、必ず必要になる「世代交代」。兼任し、自分が直に選手を見極めることで、ベテランと若手の「融合」が容易になるのは確かだ。「2つを兼ねることで日本サッカー界の発展のためになるなら、と思ってきた。覚悟を持ってやれば必ず成し遂げられる」。
新監督には熱意がある。成功の可否は、協会が献身的に支えられるかにある。【今村健人】

