サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は同タイ代表に快勝して、23年女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会への出場権を一番乗りで獲得した。

【女子アジア杯】なでしこジャパン-タイ 準々決勝/ライブ速報

W杯予選を兼ねたアジア杯で、FIFAランク13位の日本は、同38位のタイと対戦。新型コロナ陽性のため隔離生活を送っていたエースFW岩渕真奈(28=アーセナル)が、今大会初めて先発した。

日本は立ち上がりにFW田中美南(27=INAC神戸)が負傷交代するアクシデントに見舞われた。前半15分にはPKを獲得。FW岩渕が狙ったが、相手GKに阻まれた。

押し込みながらも得点できない中、試合が動いたのは前半27分だった。負傷したFW田中美に代わって入ったFW菅沢優衣香(31=三菱重工浦和)が、MF宮沢ひなた(22=マイナビ仙台)の左クロスを右足で合わせてゴールを決めた。

前半ロスタイム2分には、DF清水、MF長谷川、FW岩渕とワンタッチでパスをつなぐと、最後は岩渕の右からのパスをMF宮沢が押し込んで追加点を奪い、前半を2-0で折り返した。

後半3分には、再びMF宮沢の左クロスを起点に、FW菅沢が胸で落としたボールをMF隅田凜(26=マイナビ仙台)が右足で仕留めた。同20分にはFW菅沢がPKを決めて、4-0と突き放した。

後半30分には、途中出場のFW植木理子(22=日テレ東京V)が自らドリブルで運んでシュートを決めた。

同35分にはFW菅沢がこの日3点目を決めて、ハットトリックを達成。38分にも菅沢はこぼれ球を頭で押し込んで、4点目を入れた。

危なげなく試合を運んだ日本は、世界最速で23年の女子W杯出場を決めた。