史上最速でW杯出場を決めた日本代表は、サウジアラビアとスコアレスドローに終わった。
20日のバーレーン戦から先発6人を入れ替えて臨み、守備陣は無失点で奮闘したが、5バックで引いて守る相手の壁を崩せず、第2次森保ジャパンで初めて無得点に終わった。
だが、森保監督は「選手たちは1つ出場は決めましたけれど、緩まず準備してくれました。これからW杯で勝つために選手層の幅を広げる、層を厚くするところで競争してもらいながら誰が出ても勝つということに取り組んでくれた」と前を向いた。
26年のW杯北中米大会は参加国が48カ国に増え、優勝までに8試合を戦わなければいけない。世界の強豪国がひしめく舞台では試合の強度も高く、累積警告の出場停止のリスクもある。2チーム分の戦力を蓄えなければ頂点にはたどり着けない険しい道だ。
日本が8強の新しい景色を開きかけたW杯カタール大会は、ドイツに劇的勝利を収めた後の第2戦目のコスタリカ戦でメンバー5人を入れ替えて臨んだが、0-1で敗れた。第3戦のスペイン戦で勝利し、決勝トーナメントには進出したが、重要な2戦目を勝てなかったことで、選手の体力とメンタル面を疲弊させたのは否めなかった。
だからこそ、W杯出場へ後がない本気のサウジアラビア戦は、チームの戦力アップの絶好の舞台だった。1トップのFW前田、左ウイングバックのMF中村は多くの好機をつくるも「結果」「数字」の部分では出せなかった。守備陣は無失点で踏ん張るも、攻撃は従来通り機能したとは言えなかった。だが、W杯北中米大会まで1年3カ月ある。新戦力の連係連動を向上させ、2チーム分のチーム力アップへ、愚直に準備を続けていく。

