レアル・マドリードのDFミリトン(23)、FWロドリゴ(20)がスペイン国籍取得に向けて動きだした。スペイン紙アスが13日に報じた。

スペインでは、ラテンアメリカ諸国、アンドラ、赤道ギニア、フィリピン、ポルトガル出身の人々が2年間合法的に居住した場合、スペイン国籍取得の申請ができるという法律がある。すでにブラジル代表FWビニシウス(21)は昨年7月に手続きを開始。代表でもチームメートのミリトン、ロドリゴも今夏、手続きを始めたという。Rマドリードでは近年マルセロ、カゼミロ、バルベルデがスペイン国籍を取得している。

18年夏に加入したビニシウスは昨夏、手続きを開始し、1年程度で許可がおりると見られていた。だが新型コロナウイルスの感染拡大の影響で遅れている。同紙によると今季終了までには手に入れることができる見通しだという。

一方、19年夏入団のミリトンとロドリゴは今夏、手続きを始めた。早ければ来季開幕前、遅くとも来年末までにはスペイン国籍を取得できるもようだ。

3人のうち1人でもスペイン国籍を得た場合、現在埋まっているEU圏外枠に空きができる。そのため期限付き移籍でマジョルカに所属する久保建英やドルトムントでプレーするヘイニエルに、来夏Rマドリードに戻れる可能性が出てくる。

同紙によると、久保についてはもともと今季からRマドリードの一員になる予定だったという。だがビニシウスのスペイン国籍取得が遅れ、マジョルカへ期限付き移籍することになった。

ブラジル人選手たちがスペイン国籍を手に入れた場合、クラブはさらなる有望株を求めて、ブラジルでの選手発掘により力を入れる見通しだ。(高橋智行通信員)