男子400メートル障害決勝で、17歳の後藤大樹(京都・洛南高)が、自己ベストの47秒93で銀メダルをつかんだ。

自己記録を0秒16更新し、為末大氏の日本記録47秒89まで0秒04に肉薄。来年9月の世界選手権北京大会の参加標準記録48秒00も突破した。6月の日本選手権で初優勝したスーパー高校生。金を逃した悔しさも含めて32年ぶりの自国開催となったアジアの祭典で、インパクトを残した。

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後藤は、涙目でつぶやいた。「47秒を出して負けるかという気持ち。やっぱり大人の世界は広いな」。得意としてきた終盤の直線勝負。今季アジアトップの記録を持つヘメイダ(カタール)にかわされた。シニアの代表として初の大会で、予選と同じ後半型のプランで挑んだが、結果は力負け。それでも「絶対に切ってやろうという気持ちで行った」。来秋の世界選手権にはぐっと近づいた。

6月に日本選手権初優勝、8月はU20世界選手権でも銀メダル。9月の200メートルでは追い風参考ながら男子短距離のサニブラウンの高校記録(20秒34)を上回る20秒19。底が知れないトラック界の「怪物」は今季、専門外の種目でも好記録をたたき出した。17歳でアジア2位は誇れる成績だ。

予選では「秘密」と話していた今回の勝ち飯は「高級焼き肉」。桐生祥秀の恩師でもある洛南高の柴田博之監督からごちそうされたという。今後の冬季強化は「嫌い」と冗談まじりに言うが、こうも話す。「おなかいっぱい食べたので、日本記録でお返ししたかった。またごちそうになって恩返しできれば」。まずは日本記録までの100分の4秒を追いかける。【泉光太郎】

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