女子ゴルフのフジサンケイ・レディースが22日から静岡・川奈ホテルGCで始まる。熊本市出身の上田桃子(29=かんぽ生命)は悩み抜いた末、出場することを決めた。家族は避難所生活が続いている中、19日にコース入り、「私にもできることがあると信じて」戦い抜く覚悟だ。
上田は14日、KKT杯バンテリン・レディース(熊本空港CC、大会中止)のため実家にいて大地震に遭った。翌15日にはショックのあまり「悲しんでいる姿を見せたくない」とコースにも行かず、最終便で東京へ。だが、16日にはさらに大きな本震があり、実家は「住めるような状態じゃない」。18日に上田も出席予定だった契約先のイベントも延期された。「(熊本に)帰りたい、少しでも役に立ちたい」思いで、本大会の欠場を本気で考えた。
ただ、先週の男子ツアーで熊本県出身の永野と重永が活躍。「心の底から応援した」。同時に地元の友人からは「帰ってくるな」とも言われた。「自分に与えられた使命とは」と自問自答し、出場を決めた。ブログでは故郷の情報発信を続けている。「本当に必要なのは、阪神大震災や東日本大震災を経験した方の声かもしれません」と気丈に話した。【岡田美奈】

