プロ8年目でツアー未勝利の大城さつき(26=フリー)がトレーニング効果? で3位発進した。

 出場優先順位を決める最終QTの順位が低かった昨季は、ツアー出場7試合だけ。実質ルーキーだった10年の2試合以来の少なさだった。「何かを変えないとダメ」と思い立ったのが、トレーニング導入。それまでは「本当にしたことなかったんです。『しなくても試合に出られるし、別にいいや』と思って」。シーズンオフも故郷・沖縄で「泳ぐことはしてたんですが、それは泳ぐのが好きなだけ。目的はストレス発散みたいなもので、体を鍛える意識はなかった」と笑う。

 このオフは拠点を置く川崎市でジム通い。「何もしてこなかったので、体の筋肉のバランスが悪かったみたいで…」と、当初はバランスを取りながら、スクワットなどを行うディスクに乗ることすらできなかったという。やりだして1カ月は体中の筋肉がふくれて、持っていた服も着られなくなった。ところが、すぐにドライバーの飛距離が20ヤードほど伸びたことで効果を実感。現在はシーズン中も週に1度は体を鍛えている。

 これまで賞金シードを手にしたこともなく、過去最高の賞金ランクは11年の57位。「それほど優勝したいと思ったこともなかったです。でも、今は違います。今季は(最終QT46位で)前半戦しかツアーに出られないと思っているので、その段階でシードを決めたい。優勝も狙って頑張りたい」。生まれ変わったように、劇的に意識が変わった大城は、残り3日もV争いに食らいつくつもりだ。