米ロサンゼルス郊外で23日朝に単身の自動車事故を起こして両足を負傷した米男子ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(45)の早期回復を願うメッセージが世界中から寄せられているが、ゴルフの聖地と呼ばれ、全英オープンの開催地として知られる名門ゴルフコース「セント・アンドリュース」が、巨大な砂絵で祈りのメッセージを送っている。

ウッズは2000年と05年に同コースで行われた全英オープンで2連覇しており、事故を受けて従業員がウッズの回復を祈ってコースに隣接する砂地にウッズのイニシャル「TW」と「Thoughts and Prayers(思いと祈りが届きますように)」とのメッセージを刻んだ巨大な砂絵を制作した。ゴルフ・ダイジェストがドローンで撮影した砂絵の空撮動画を公開するなど、SNSで砂絵の画像が拡散されて話題になっている。

ウッズは下り坂のカーブでコントロールを失って車が数回転する横転事故を起こし、両ひざ下部分に複雑骨折や足首の粉砕骨折などを負い、スクリューやピンで固定する手術を受けたと伝えられている。

命に別条はないものの「生きているのが奇跡」と伝えられるほどの大事故で、一歩間違えば足を切断していた可能性もあった大けがを負っただけにゴルファーとして再びプレーできるのかは不明。

骨が固定して歩けるようになるまで数カ月かかるとみられている。事故原因は調査中だが、現地メディアは現場にブレーキ痕がなかったことなどからスピードを出しすぎていた可能性を指摘している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)