石川遼(29=CASIO)が20代、最後の優勝に王手を懸けて、最終日の第4ラウンド(R)を開始する。優勝となれば、19年12月の日本シリーズJT杯以来、1年9カ月ぶりで通算18度目となる。17日に30歳の誕生日を迎えるため、20代最後のツアー優勝となる。
アマ時代の07年5月のマンシングウェアオープンKSB大会で15歳8カ月の最年少優勝を達成。16歳で最年少プロとなると、大旋風を巻き起こす。09年には年間4勝を挙げて、18歳80日の最年少で賞金王を獲得した。19歳の10年も3勝と、アマ時代を合わせて10代で9回優勝した。 20代に入ると、ブームを巻き起こした10代に比べると苦闘の時期に突入する。幼少期からのマスターズ優勝の夢もあり、米ツアーへの参戦も増加。13年からは本格参戦した。夢への大きな一歩を歩み始めた一方で、世界のゴルフを体感することで、プレースタイルに悩むことも増えた。米ツアーでの優勝はなかったものの、日本ツアーにはピンポイントで参戦し、5度優勝。18年に復帰すると、19年には3度優勝した。
20年からはスイング改造に取り組んだこともあり、優勝は遠のいた。目標だった東京オリンピック出場も逃し、注目度も以前に比べれば落ちたが、本人はめげることなかった。逆に肉体改造に取り組み、以前のイメージを一変させるほどのマッチョな体を作り上げ、新たな自分を探った。今大会で優勝すれば、20代でも10代と同じ9回目の優勝となる。しかし、4年あまりで9度の優勝を積み上げた10代に比べて、試行錯誤を繰り返した10年間で積み上げた優勝の方が価値があり、今後のゴルフ人生にもつながるはず。20代最後の優勝をかけた、石川の最終ラウンドに期待したい。

