シード復帰へ、もう後がない脇元華(25=GMOインターネットグループ)が、連日の67で2位に浮上した。5位から出て5バーディー、ボギーなしと5つ伸ばし、通算10アンダー、134。昨季は賞金ランキング75位で初シードを守ることができなかった。今季のメルセデス・ランキングも69位で、現時点で来季のシード権圏外。今季は今大会を含め、出場できるのは残り2戦の見込み。13アンダーで首位の河本結を逆転し、ツアー初優勝を狙う。

   ◇   ◇   ◇

引き出しの多さが土壇場で光った。伸ばしたい最後のパー5、8番で脇元が絶妙のアプローチを見せた。残り78ヤードからの第3打を、1メートル足らずにつけて5つ目のバーディー。首位の河本が6つ伸ばしたが、独走ムードにさせない3打差2位に食い下がった。前日の第1ラウンドで83.33%だったパーオン率が、この日は61.11%に落ちた。ショットの精度は下がったが「外した時のリカバリーができた。アプローチは好き」。ショットが乱れても好スコアを出せる自信があった。

「シード権を考えたら勝つしかない」。並々ならぬ決意で臨んでいる。来季シード権はメルセデス・ランキング50位以内が条件で、現在69位。次週の樋口久子・三菱電機レディースは出場見込みだが、確定しているわけではない。優勝なら来季シードと、40人しか出場できない最終戦ツアー選手権リコー杯(11月24~27日、宮崎)切符が決定。同選手権は故郷宮崎で行われるだけに「リコーも」と、勝ちたい理由は尽きない。

約1カ月前はマネジメントをキャディーに全て任せ「ロボットみたい」と、感情を捨ててプレーした。今は「人間ですから。感情を出した方がやりやすい」と自然体だ。ツアー初優勝で喜びを爆発させる準備は、整っている。【高田文太】

【写真特集】笑顔で第2打へ向かう安田祐香、手を振る阿部未悠ら/マスターズGCレディース第2日