後半、トライを決めるFB山中(撮影・狩俣裕三)
後半、トライを決めるFB山中(撮影・狩俣裕三)

日本が2連勝同士の対決を制して、8年ぶりの優勝を果たした。

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前半開始直後、FB山中がミスをした。代表生き残りのかかる試合で緊張したのか、相手のハイパントを落球。立ち上がりを重視する日本のゲームプランを台無しにしかねないミスだった。しかし、その後の立ち直りは素晴らしかった。好プレーで勝利に貢献した。

188センチと体もあり、当たりの強さはロックを吹き飛ばすほど。左足キックも正確だった。しかし「プレーが軽い」「波がある」と代表に定着できなかった。

急成長したのは昨年、神戸製鋼スミス総監督の「強みを生かす」指導で自信をつけた。強豪チームのSOでプレーしていた時は常にトップレベルの選手のサポートがあったが、FBは最後尾、誰の助けもない。自信を持って自分の強みを出せれば、代表でも輝ける。BK陣の層を厚くするためにも、頑張ってほしい。(元日本代表、早大OB)

前半、突破を図るFB山中(撮影・狩俣裕三)
前半、突破を図るFB山中(撮影・狩俣裕三)
今泉清氏の米国戦採点
今泉清氏の米国戦採点